- 「パーソナルトレーナーになりたいけど、資格取得の費用が高くて…」
- 「できるだけコストを抑えて、信頼できる資格を取りたい!」
そんな方に向けて、費用15万円以下で取得を目指せる、安くて現場でもしっかり役立つパーソナルトレーナー資格を厳選してご紹介します。
ただ安いだけでなく、信頼性や学習内容も考慮した資格情報について、整体施術×パーソナルトレーニングを軸とした店舗運営のサポートを行う(一般社団法人日本メディケアトレーナー協会)が解説します。
パーソナルトレーナーになりたい方や、スキルアップのために資格取得を目指している方は、ぜひ参考にしてください。
パーソナルトレーナーの資格は何に役立つ?

パーソナルトレーナーになるのに必須の資格はありません。しかし、お客さまの身体と健康を預かる以上、専門知識を学ぶことの重要性は高く、資格を取得して損することはありません。
資格を取得して役立つこと
- 知識とスキルを客観的に証明する最も分かりやすい指標となり、お客さまからの信頼獲得につながる。
- 資格取得を目指す過程で体系的な知識を効率的に学べる。
- 採用側は、資格の有無を応募者が最低限の知識を持っているかの判断材料にするため、就職・転職で有利に働く。
- 知識の裏付けがあることで、自信を持ってお客さまの指導にあたれる
とはいえ、資格取得において重要なのは、費用と価値のバランスが取れた、信頼できる団体の資格を選ぶことです。
取得する資格を選ぶ際の2つのチェックポイント
コストを重視するあまり、業界で通用しづらい資格を選んでしまったり、独学での勉強に挫折するのでは本末転倒です。費用だけでなく、以下の3つのポイントを必ずチェックしましょう。
認定団体の信頼性と知名度をチェックする
パーソナルトレーナーになりたいなら、業界での認知度が高く、歴史や実績のある団体の資格を選びましょう。
無名な団体の資格や取得が簡単な資格では、就職や集客の際にアピールしにくい可能性があります。
資格の取得から維持までにかかる費用や手間も確認しよう
ほとんどのパーソナルトレーナーの資格は定期的な更新が必要で、その都度、教育プログラムの受講や更新料の支払いなどの手続きを要します。
手間がかかる分、資格の価値や知識を維持できるのはメリットですが、費用を気にするなら受験料やテキスト代だけでなく、
- 会員費(年会費)
- 登録料
- 講習会等にかかる費用
- 資格の更新料
など、取得から維持までにかかる総額費用を確認しておくことも重要です。
【費用15万円以下】安くて役立つパーソナルトレーナー資格4選

ここからは、費用15万円以下でも取得を目指せるコストパフォーマンスに優れた資格を4つご紹介します。
※費用は2025年6月時点の目安です。最新情報は各団体の公式サイトでご確認ください。
資格の種類 | 費用目安 |
NSCA-CPT | 8~10万円程度 |
NESTA-PFT | 118,250円(WEBコース受講の場合) |
NSPA-CPT | 103,100円 |
FCM検定3級 | 18,000円程度 |
NSCA-CPT(NSCA認定パーソナルトレーナー)
NSCA-CPTは、『National Strength and Conditioning Association(NSCA)』が認定する資格で、国際的にも権威ある資格。フィットネス業界での認知度が非常に高いのが特徴です。
アスリートから一般の方まで、幅広い対象者への指導を行うための専門知識があることの証明になります。
公式サイトでは合格率80%と公表されていますが、過去には65%や50%台の合格率だった年度もあり、油断はできません。
受験資格
- NSCAジャパン会員であること
- 満18歳以上であること
- 高等学校卒業者または高等学校卒業程度認定試験(旧:大学入学検定試験)合格者
- 有効なCPR/AEDの認定を得ていること
受験料 | 46,090円 |
NSCA会員費 | 13,200円 |
資格更新料 | 5,500円(2025年) 3,300円(2026年1月1日~6月30日) 資格更新料は必要なし(2026年7月1日~12月31日) |
なお、有効なCPR/AEDの講習会受講費用やテキスト代等もかかることを考慮すると、独学の場合でも合計で8~10万円程度はかかるでしょう。
公式サイト:https://nsca-japan.or.jp/
NESTA PFT(パーソナルフィットネストレーナー)
NESTA-PFT(パーソナルフィットネストレーナー)は、全米エクササイズ&スポーツトレーナー協会(NESTA)が認定する資格で、国際的にも知名度の高い資格です。
体やトレーニングの知識に加え、コミュニケーションや管理業務、広報などのビジネススキルも幅広く学べるため、独立志向の方におすすめ。合格率は約50~60%と言われています。
パーソナルトレーナー未経験の方が認定試験を受けるには、NESTA公式ゼミコースか、NESTAが認定する養成講座・コースの受講が必要です。
これからトレーナーを目指す方向けのコースは、6日間徹底ゼミコースかWEBコースです。費用を抑えて学習したいなら、WEBコースがおすすめです。
コース | 金額 |
4日間ゼミコース(32時間) | 238,150円(税込) |
6日間 徹底ゼミコース(48時間) | 185,900円(税込) |
2日間ショートゼミコース | 132,550円(税込) |
WEBコース | 118,250円(税込) |
いずれも、認定試験を受けるのに必要な教材費や受験料、資格登録料などが合計に含まれているため、修了後はそのまま認定試験を受けられます。
資格の有効期間 | 4年間 |
更新料 | 22,000円 |
更新には、有効期間内にNESTAの教育継続プログラムを受講し、5.0単位取得する必要があります。
公式サイト:https://www.nesta-gfj.com/
NSPA-CPT
National Strength Professionals Association (NSPA) が認定するパーソナルトレーナーの資格です。
特に実技指導とハイインテンシティ・トレーニング(HIT)に重点を置いていて、「スロートレーニング」とも呼ばれる、ゆっくりとした動作で筋肉にじっくりと負荷をかけるトレーニング理論を学べます。
NSPA主催の基礎講習会・最終講習を受講し、講習修了後に認定テスト(筆記・実技)を受験するのが資格取得までの流れです。
NSCA-CPTやNESTA-PFTと比べて知名度は低いですが、実技に特化した講習を受けられる点が特徴で、実践的なスキルを身につけることが可能です。
取得に必要な費用は、一般価格で合計103,100円です。
基礎講習会 | 80,000円(税込) |
認定テスト受験料 | 11,000円(税込) |
教材・テキスト代 | 12,100円(税込) |
更新料(2年ごと) | 12,000円(税抜) |
公式サイト:https://nspa-asia.com/
FCM検定3級(フィットネスクラブ・マネジメント技能検定)
FCM検定はまだ登場したばかりの新しい国家資格で、体のことだけでなく、店舗運営に関する知識と技能を学びます。一度取得したら更新の必要はありません。
3級は実務経験がなくても取得できるため、これからパーソナルトレーナーを目指す方にもおすすめの資格です。
この資格では、フロントの受付対応や販売、顧客対応などの知識や技能も身につくため、トレーニングの知識に偏ったトレーナーたちとの差別化にも役立ちます。
学科試験 | 5,800円(非課税) |
実技試験 | 5,800円(非課税) |
合計 | 11,600円(非課税) |
ここにテキスト代を含めると、18,000円程度はかかるでしょう。
公式サイト:https://fcm-test.jp/
まとめ
今回ご紹介した資格は、いずれも15万円以下で取得を目指せ、かつ業界での信頼性が高いものや実践的なものです。
- 「なぜ資格を取りたいのか?」
- 「どんなトレーナーになりたいのか?」
という目的を明確にし、あなたに合った資格を選ぶことが重要です。
あなたが理想とするパーソナルトレーナーになるための一歩を踏み出しましょう!